スーツと私

スーツと私

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スーツに憧れていた私、えむ (@mnb_yx)です。

サラリーマンたちが、毎日スーツを着るのはイヤだと言っているをよく耳にします。

フリーランスの方々も毎日スーツを着なくていいんだよーとアピールしているので、世間のイメージとしては、スーツ=面倒、イヤなものとして考えられているでしょう。

しかし、私はスーツを着ることに抵抗がないばかりか、少し嬉しい気持ちさえしています。

このお話では、私がはじめてスーツを着たあの日までを語ってみたいと思います。

あぶない刑事

私が小学生の頃、授業が終わって家に帰ると、日本テレビで刑事ドラマの再放送がやっていた。

確か、あぶない刑事と刑事貴族を繰り返し放送していたと思う。

刑事貴族は、舘ひろしや、郷ひろみ、水谷豊など主役がころころ変わっていたイメージで、水谷豊が乗っているミニクーパーがカッコイイと感じたぐらいの記憶しかない。

しかし、あぶない刑事のことはかなり覚えている。

普段はだらしがない刑事である大下(柴田恭兵)と高山(舘ひろし)が、いざとなればシャキッとなって、犯人たちを倒す。

逮捕までの道中は、拳銃をバンバンとぶっ放す破天荒な展開だったが、それも私を夢中にさせた。

そんな2人のスーツ姿は、幼い私が考えるカッコいい男そのものだった。

学校制服への抵抗

中学・高校と制服がある学校に通った私だが、特に制服が嫌いではない。

周りに流されながら生きていたので、ネクタイをゆるめたり、シャツを出したり、腰パンをしてみたりした。

それは制服への抵抗でも、大人への抵抗でもなく、周りへの同調だった。

この乱れた服装も、どうせ退学にはならないからと思ってやっている行為であり、甘えでしかない。

もし、服装を整えなければ退学だとなれば、すぐにでも服装を整えただろう。

我ながらダサく、せこい抵抗だった。

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朝の改札

高校時代からやっていた音楽を続けて、音楽が本業になった。

そこそこお金を稼げるようになり、ドラマーとして仕事がもらえることで周りへの優越感を感じていた。

ある日、朝の6時すぎにスタジオリハが終わって、最寄駅についた朝7時。

改札をくぐろうとする私を押し寄せる人の波が遮った。

疲れが顔に出ている中年サラリーマン、希望がはがれつつある青年、コンビニ袋を下げたノーメイクの女性。

みんな何かを背負っていた。

自分ではない何かからの期待。

それは妻、夫、子供かもしれないし、親兄弟、彼氏彼女かもしれないが、何かの期待が見えた。

私は誰からの期待を背負っているんだろうか。

私が今やっている音楽の仕事は期待に足るものなのだろうか。

波がひけたタイミングで改札を出ると、うす雲の中から太陽が顔を出していた。

むかしのスーツ

改札での妄想から数か月。

私は仕事をもらっていた各バンドに辞めさせてほしいと伝え、音楽活動をやめた。

そして成人式で着たスーツを引っ張り出してきて、会社に初出社した。

その日はこれからはじまる仕事への期待で胸が高鳴っていたと思う。

新卒でもなく、職歴もない私の再出発をむかしのスーツが支えてくれていた。

おわりに

スーツで初出社した日から、職種も職場も変わっていますが、私は未だにスーツを着ています。(外資は私服だったけど)

連日スーツを着るようになったら、面倒だなと思うのかと思いましたが、むしろ気分が引き締まってオンオフがハッキリしていいなと思っています。

仕事終わりに遊びの予定が入っているとたまに邪魔に感じるときもありますが、今ではスーツも私の一部です。

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ABOUTこの記事をかいた人

えむ

アラサーサブカル男子が「R30向けの情報を発信する」サブカルチャーブログ「雲外蒼天」の中の人です。 メインジャンルは音楽、マンガ、本。 音楽に関しては、元ヴィジュアル系バンドのドラマーという経歴から、バンド活動についても書いています。 ちなみにメンズです。 《詳しいプロフィールページはこちら⦆